敬愛大学 校友会報 -Keiai University Press-
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敬愛大学校友会
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ESSAY
私は本学で1997年から十年間、ボランティア活動の授業を担当した。一年目は経験が浅いこともあり、授業は座学+経験談(三〜四人の経験者から経験談を聞き、質問する)という形式で始めた。しかし二年目になると、学生たちが見つけてきたボランティア活動の魅力を教師である私に、それから学生仲間に語り始めた。その中の一つに「中国内蒙古でのクブチ砂漠植林ボランティア活動」があった。この活動に参加した学生たちは一緒に行った社会人の星恵美子さんを「体験者報告会」の講師に招いて欲しい、とまで直訴してきた程であった。このようなやる気のある学生たちが語る「魅力」(内蒙古・砂漠・植林活動)に引き寄せられた私を含めた学生十人が翌(1998)年に、そして十八人が翌々(1999)年に、砂漠植林に参加することになった。学生が語っていた「魅力」は本物(拙文「中国内蒙古での三年間(1998〜2000年)の植林ボランティア活動報告書」2001年)であった。作業を共にして私の学生を見る目も変わった。大学構内ではあまり見られない学生たちの自主性や積極性(中国人に日本語を教え、そのお返しに中国語を教えてもらう)などを見たことによるのかもしれない。敬愛大学の学生は磨けば輝く「原石」であることを、さらに学生がこのことに気づいていないのではと、この時に確信した。高校までの十八年間のしがらみから自らを解き放つ絶好のチャンスが、「砂漠植林活動」ではないのか、と考えるようになった。これに答えるかのように、第一期生のT・Kさんは四年間、内蒙古に行った経験を持って卒業し、中国に語学留学をした。学生に教わった「ボランティア活動」であった。

 

山本健
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