敬愛大学 校友会報 -Keiai University Press-
HOME > ESSAY > 思いでコーナー
HOMEへ
「TOPICS」へ
「学校から」へ
「OB・OGから」へ
「CAMPUS Now」へ
「ESSAY」へ
「編集後記」へ
敬愛大学校友会
〒263-8588
千葉市稲毛区穴川1丁目5番21号
TEL 043-251-6363 (代)
ESSAY
 敬愛大学に勤務してからの思い出といえば、地域こども教育専攻の一回生の学生さんたちと過ごした四年間をおいて他にありません。ひとつひとつの思い出はとても語り尽くせませんのでその一部を話させていただきます。
 一回生学生さんたちから得たイメージは三つ。

○個性豊か…個性がみんなちがっているのは当たり前ですが、誰もが自分の個性を様々な在り方で力強く表出し合い、互いに個性をより豊かに開花していました。

○仲良し…本当の仲間は、相手にとってよいことだけでなく、厳しいことも正しく伝え合い、受け入れあえることだといいますが、まさにそれを実行していました。厳しいことを本気で伝えられるのは相手を信じているからです。

○素晴らしい行動力…仲間相互で深め合った信頼感と互いの理解があったからだと思いますが、それぞれはっきりとした主張をもって行動しているのに、そこには「強い団結力と絆が存在し、素晴らしい行動力を発揮していました。

 もう一つの強い印象は、地域こども教育専攻の一回生として見事にパイオニアとしての役割を果たしたということです。
 地域こども教育専攻の様子を語ってくれる先輩が誰もいない中で、彼等の四年間はまさにパイオニアとしての日々であったといえます。
 卒業してからの自分の大学を誇らしく語れるか否かは自分達の責任という気概を持って学生生活を創っていました。佐倉キャンパス時代の敬愛フェスティバルで広い夜空に打ち上げられた花火は、一回生たちの決意の表れのように思えました。
 小学校教員の一種免許を取得できる「地域こども教育専攻」で学んだ学生さんたちの多くは関東圏の小学校教員採用試験を受験し高い合格率を残しました。真夏の猛暑の中で「辛い」という言葉を一言も発することなく試験準備のための日々を過ごしていた姿が忘れられません。
 また、教員以外の職業を選択した学生さんたちは自分の描いていた夢を実現するために本当に真剣に自分の道を探し出しました。
 一回生の学生さんたちの様々な取り組みや仲間同士の関わりをみたり、一人ひとりと会話をしたり、その優しい気遣いに触れたりし、私は「何て素敵な学生さんたちなのだろう。」と心底思わずにはいられませんでした。
 平成二十三年の四月から一人ひとりそれぞれの形で社会人としての歩みを始めていった地域こども教育専攻の一回生の皆さんに、私は、「見事なパイオニアたち。あなたたちに出会えて本当によかった。ありがとう。」と大きな声で伝えたいです。そして一人ひとりの揚々たる前途を心から祝福し、幸せを祈り続けていきます。

 

山本健
HOME ESSAY
PAGE TOP
Copyright (c) Keiai univ. All Rights Reserved.