敬愛大学 校友会報 -Keiai University Press-
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敬愛大学校友会
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千葉市稲毛区穴川1丁目5番21号
TEL 043-251-6363 (代)
ESSAY

 
 私は2007年4月に敬愛大学に採用していただきました。在籍20年、30年というベテランの先生方に比べるとまだまだ新人に毛が生えたようなものだと思いますが、ご指名ですので、この10数年の思い出を振り返ってみることにします。
 まず一番の思い出は、着任2年目に稲毛キャンパスに新館(3号館)が完成したことです。これをきっかけに、佐倉キャンパスから国際学部が移転してきて、学内が賑やかになったと思います。何より新しい教室は明るく、授業を受ける学生の顔もより輝いて見えたものです。
 ちなみに、大学が指定した引っ越し日(業者を手配してくれました)が2008年12月24日で、クリスマスにも関わらず(キリスト教徒ではないので何も問題はないのですが)、研究室の片付けをしました。そんな日に手伝いに来てくれたゼミ2期生のI君、ありがとうございました。
 ついでに、旧研究室についても触れておきましょう。3号館完成までの1年半ほどは、今はなきメディアセンター棟4階の研究室を使っていました。前の通りをバスが走るとカタカタと揺れ、壁からは白い粉がパラパラと落ちて、大きな地震が来たら崩壊しそうな建物でした。ただ、不思議と落ち着くことができ、『産業廃棄物税の制度設計』(2009年3月、白桃書房)の原稿のほとんどはここで仕上げました。冬場に西側の窓から見える夕陽に映える富士山の姿はとても美しく、旧研究室での忘れられない思い出です。
 次の思い出は、入学式直後のフレッシュマンセミナーについてです。私が着任した頃の経済学部は、入学式翌日から1泊2日で行っていました。2007年は箱根のホテル小湧園に宿泊し、そこでゼミ別の時間割作成、2日目は富士急ハイランドで自由行動でした。そこで友達になって、在学中はもとより、卒業後も付き合いが続いているという人も多いのではないでしょうか。翌2008年は同じく箱根泊、2日目が八景島シーパラダイスでした。2009年は勝浦・鴨川で、ホテル三日月に泊まり、シーワールドで遊んで(友達作りをして)帰ってきました。その後、いろいろな事情で県内日帰りになり、さらに今は学内で半日で行われるようになっています。宿泊を伴う研修はそれなりに大変な行事でしたが、簡素化されて少し寂しい気もします。
 3つ目の思い出は、公務員(自治体職員)を目指す学生の指導に関わって、実際に公務員を輩出できたことです。経済学部では、2011年度から自治体での政策提言型インターンシップ(地方自治論実習)を実施しています。夏休みに2週間から1ヶ月ほど市役所に通い、地域課題に対する政策提言を考え、最終日に市長らにプレゼンテーションするというものです。結構大変な内容ですが、この実習を経て公務員を目指す学生たちは確実に成長してくれました。そして、実習生の中からこれまでに6名が自治体職員になりました。今では公務員を目指して敬愛大学経済学部を志望してくれる受験生も増えてきました。これからも、敬天愛人の精神を持って住民福祉を増進できる公務員を輩出できればと思っています。
 このほか、ゼミ生がNHK-FMの番組に出演してゼミでの活動内容を紹介してくれたり、稲毛区役所から補助金をいただいて稲毛の魅力を調査し情報発信したり、チューター学生の皆さんとともによりよいオープンキャンパスを追求したりと、たった10年ちょっとの間にも、学生の皆さんと数え切れない思い出を作ることができました。これまでに出会ったすべての人に心から感謝したいと思います。

金子林太郎
 

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