敬愛大学 校友会報 -Keiai University Press-
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敬愛大学校友会
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OB・OGから

 今の国際学部は1年生からゼミがありますが、当時は10人未満のクラスが大学生活のベースとなっていました。その最初のクラスで知り合った友人達との出会いこそが、私の大学生活での一番の宝といえます。
 入学当初の私のクラスは、男子3人と女子5人からなる計8人。その中の2人が韓国人女性。
 偶然気のあうタイプ同士が集まったのか、私たちはすぐに仲良くなり、大学ではいつも一緒。決まった集合場所があるわけではありませんでしたが、大学に行けば必ずクラスの仲間と会えて、お昼は必ず食堂に集まってくる。学内はもちろん、学外でも四六時中一緒にいるといった毎日でした。
 特に楽しかったのは、韓国人女性の二人がたびたび開いてくれたホームパーティー。彼女たちはその都度、韓国の美味しい家庭料理を手作りし、ふるまってくれました。そこに集まった私たちは、飲酒解禁の年齢になってからは韓国酒の「まっこり」の味も一緒に覚え、一晩中、大いに食べて笑って語り合い、時にはケンカもしながら、濃密で楽しく、充実した青春の時間を共有していました。
 さらに良い思い出は、その仲間たちで開催した、学内での韓国語講座です。
 私たちと韓国人留学生の二人はお互いに、こちらからは日本語を教え、あちらからは韓国語やその文化を教わっていました。そこから発展し計画し始めた韓国語講座を、4年生になってようやく実現することができた時は、とても嬉しかったですね。
 週に2〜3回の1時間程度、昼休みの時間を利用して、講師役を務めるのはもちろん、友人の韓国人女性二人。彼女たちはとても熱心で、後輩の韓国人留学生にもサポートを頼みながら、教材も手作りで用意していました。
 講座は、学生でも職員でも、敬愛大学に在学・在勤している方なら誰でも無料。ちょうどこの頃、韓国のテレビドラマ「冬のソナタ」が人気となり、いわゆる韓流ブームが始まっていたこともあり、この韓国語講座は生徒にも職員にも好評だったんですよ。僕自身、とても良い勉強になりました。

佐藤暁人

 その後、大学を卒業し、それぞれ進路も住むところもバラバラに。それでもその友人たちとの付き合いは、メールや電話を利用して続き、途切れることがありませんでした。韓国に帰った女性が旦那さんと一緒に日本を訪れたり、逆に私たちが韓国に行き泊めてもらったり、今もとても良い友人づきあいをさせてもらっています。
 大学が学ぶための場であることは言うまでもありません。が、私の大学時代の一番の宝は、なんといってもここで得られた友人たちとのネットワーク。
 私は今、敬愛大学で教務の仕事をしていますが、学生たちには、とにかく良い友人と良い想い出をたくさん作って欲しい。そのために役立っていきたいと考えています。

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佐藤暁人
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